生きるってなんなのか。
精神科で仕事をしていると、死にたいと思っている人と接することがよくあるんですよ。
そういう中で、自分にとって生きるってなんなのか、ということを少し考えてみたいと思います。
結論から言うと、生きるってことは自分に合った居場所を見つけることなんじゃないかな、と思うんです。
死にたい気持ちが強くて精神科へ入院してくる人は、自分の居場所を見失っている人が多いように思います。
居場所がなくてどうしたらいいか分からない、辛い悲しい苦しい、死にたい。という思考になっています。
例えば、家族関係が悪くてとか、職を失ってしまったとか、金銭的に困っているだとか。
どれを見ても家庭に居場所がない、社会に居場所がない、お金がなくて居場所ができない、と自分自身の心の拠りどころとなる居場所がないんです。
というよりまだ見つけられてないんだと思います。
みんな自分が生きていくために会社へ所属したり、家族サービスしたり、行きつけの店を作ったり、インターネットでSNSをやったりしてるわけですよね。
自分の居場所を持つことで、生きがいや幸福を得ているんだと思います。
私も仕事で嫌なことがあったときや家族、友人と喧嘩したときなどは自己嫌悪になったり、自暴自棄になることもあります。
それでも嫌なことだけじゃなく、生きていればいつか絶対いいことも起きます、自分に合った居場所があれば、嬉しいこと楽しいこと必ず感じることができます。
自分はどうしたいか、何をしたいかということを考えて、生きていくための居場所を探すことが大切なんだと思います。