転職への決断を後押ししてくれた本について。

就職から今まで。

私は3年前、看護師免許を取得し都内の精神科病院へ就職した。

そのまま時は流れ、気付けば3年目。

1年目は日々の業務を覚えることに必死であっという間に時間が流れていった。

2年目はより専門性を深めるために積極的に研修に参加したり、同期と一緒に勉強会をするなどしてそれなりに充実した日々を過ごしていた。

そして3年目、自分は今の職場でなにをしたらいいか分からなくなっていた。

今の職場で専門職としての高みを目指す・・・

これがほんとうに自分がやりたいことなのか分からない。

後輩育成・・・

中途採用が多くて後輩が入ってこない。

正直もうやりがいといったらお金だけ、でも給料も1年目とほとんど変わらない。

そりゃ入職してすぐのときは、同じ職場でずっと骨を埋めるのが最善だろ、とか考えていたけど実際は違うのかもしれないと思うようになる。

実際、私が入職してから10人もの先輩が転職していってる。

理由は様々だが皆、現状に満足していないから離れていくのだと思う。

転職を考えはじめる。

3年目になると、2年目までとは違い研修に必然性がなくなる。

病院として2年目までに必ず終えなければならない研修があり、それをクリアしてしまえばそこで終了。

あとは各々自分の好きなように、キャリアアップを目指すようにとのこと。

それがなかなか難しい。

私が精神科を選んだ理由としては:人の話を聞くことだったり他者を理解することに魅力を感じていたためである。

しかし現実は、話を聞くにしてもそれが毎度毎度繰り返されていくと事務的な対応になってしまい、本来やりたかったはずのことがこんなことだったのか、感じるようになった。

看護師としての業務も同じで多少の変化はあるものの毎日変わらない業務をする。

そんな日々を過ごしているうちに少しずつ、どうしたら一日が楽に終わるかと楽をすることばかり考えていた。

もう同じ職場で続ける意味がないし、このまま続けても人間として成長できないとも思い転職を意識し始めた。

とある本を読み転職を決断した。

私が転職を決断したのが3年目の6月。

転職したいけど、今の職場も心地良いしなぁと思いながらだらだらと過ごしていた。

そこでとある本を読む。

チーズはどこへ消えた?」作者:スペンサー・ジョンソン

かなり有名な本で書店にならんでいるのをよく見ては、なんか面白そうだなと思いながら今までスルーしていたが、

たまたま5月の終わり頃にこの本を読んでみた。

しかしこのタイミングで読めたことを自分で自分を褒めてあげたい。

それぐらい考えを変えてくれたと感じている。

自ら行動したものにだけ、変化するきっかけが生まれること。

ただ待つだけでは状況は変わらないし、誰も助けてくれないこと。

そういったことをこの本が教えてくれた。

変化といっても人それぞれのやり方があると思うが、私の場合それがちょうど転職だったと思う。

今の職場で毎月給料をもらいながら日々を過ごすこともできるが、それでは身がもたないと思った。新しいチーズを探すことすらしない人生はつまらないと思う。

そして今、新しいことにチャレンジする機会を自分が行動して掴むことができた。

人生、変化という刺激がなければ非常に退屈なものだと思う。